新築一戸建ての間取りを決める前にチェックするべきポイントとは?
工法にもよりますが、注文住宅における間取りはかなり自由に決めることができます。ただ、人生の中で家の間取りを決めることなんてそうないですよね。いろいろ希望はあっても、どのように考えていけば良いのか分からない方も多いでしょう。今回はそんな間取りの決め方についてポイントをご紹介します。
新築一戸建ての間取りを決める前にチェックするべきポイント
間取りを考えるうえで、まずもっとも分かりやすいのは、日当たりです。どこも日が当たれば良いですが、周りに建物があったり、二階建てだったりすると、そうはいきませんよね。そのため、たとえばよく日が当たるところにランドリールームを置くなどの工夫が必要です。
場合によっては、なるべく多く日射を得るために住宅自体の角度を変えることもあります。早めに検討できると良いですね。ちなみに、南向きでずっと日が入るとなると、夏の暑さ対策も問題になってきます。東は午前中に日射があり、西は夕方にかけて日射があります。こうした東西南北の違いについても把握しながら間取りを決めましょう。
あとは、どこの間取りを最優先で考えるか、これも順番を決めておくのがおすすめです。家族間でも、みなさんそれぞれに希望があるはずです。全員の希望を絶対叶えるとなると、非常に難しいパズルになります。予算にも制限がありますから、誰の何を先に考慮するか順位が分かっていれば、間取り決めも少々楽になりますよ。
新築一戸建ての間取りに関する失敗例
次は、注文住宅の間取りで見落としがちな点についてピックアップします。普段の生活を送ることで「こうしておけばよかった」と不便さに気付くこともよくあります。
たとえば、生活動線です。二階建ての家で、洗濯機が一階にあり、物干し台が二階にあったらどうでしょうか。洗濯物を毎日二階まであげて干すとなると、動きが多いですよね。
他にも、食料品のストック棚がキッチンから離れていたら、不便です。こんなふうに実際に家事をしている時どんな動きをしているか考えると、無駄のない生活動線が見えてきます。
また、家電や家具のスペースを考えられていなかったという失敗例もあります。キッチン内で使いたい家電は結構多いですよね。しかし、それを考慮せずにキッチンの間取りを組んでしまうと、いざ住み始めた時に「オーブンを置くところがない」なんてことになりかねません。
家の中に置きたい大きな物は事前にリストアップして、間取りを決めましょう。これは、収納についても同様です。季節で使う家電を、オフシーズンにどこにしまっておくかなど、一年間の収納を考慮できると良いですね。
新築一戸建てにおすすめの間取り
ではここからは、ぜひおすすめしたい間取りのアイデアをご紹介します。まずは玄関近く、土間に収納スペースを作るのがおすすめです。ちょっと広めにとって、靴だけではなくベビーカーなどを入れられると便利になります。
また、コートやかばんを置いている方もいます。通気を良くすれば、使ったばかりのレインコートや傘なども干しておけます。外でやるような作業もここでできますし、家庭菜園が趣味という人にもおすすめできます。
次は、キッチンです。対面型のキッチンは今流行りでもありますが、リビング・ダイニングの様子が見えて子育て中の人に最適な間取りです。キッチンにいながら家族やお客さんと会話もできますし、お部屋に開放感を出せるという点でも人気です。
あとは、洗濯物の片づけを楽にする間取りもあります。クローゼットを家族全員同じところに置くのです。ウォークインタイプであればスペースも大きく取れ、どこに何があるかも一目瞭然です。
畳んだ洗濯物をこのスペースまで持ってくれば、いっぺんに片づけられます。物干し台の近くにあると良いかもしれないですね。また、アイロン台も近くに置けるスペースがあると、もっと便利です。
おしゃれな間取りにするコツ
さて、間取りは利便性だけではなく、見た目の良さを追及することもできますので、参考にしてみてください。
非常に簡単なのは、色を揃えるということです。基本となる色を、たとえば茶色と決めておいて、壁や床、家具などをそれに従って選ぶと良いでしょう。テーマカラーと他は白などの無難な色でまとめるとおしゃれに見えますよ。余裕があればアクセントカラーも入れると、全体の雰囲気を締める効果が得られます。
色以外では、照明を使って一歩進んだ間取りにすることもできます。すべて同じ照明を使うのではなく、部屋ごとに照明のタイプを変えるのです。スポットライトやスタンドライトなど、いろいろな種類を使うと、部屋のイメージが変わっておしゃれな間取りが作れますよ。
ポイントが分かると、間取りのイメージもどんどん湧いてきますよね。生活のしやすさに直結するので、機能性は特に優先して考えておきたいものです。ただ、それで家の中の雰囲気が損なわれてしまうのも残念です。ちょっとしたコツをおさえながら、おしゃれで快適な間取りを目指していきましょう。