新築一戸建ての外壁を決める際に意識するべきポイントとは?

公開日:2022/02/01  最終更新日:2022/02/21


家を買うとなると、内装や設備、広さや価格に目が行きがちですよね。突然「外壁はどうする?」なんて聞かれても、何のアイデアもないという人も多いです。今回は、外壁の種類について紹介し、何を基準に決めればよいかもお話しします。一度知り始めると、なんでもいいよと思っていた方でも、きっとこだわりたくなってしまいますよ。

新築一戸建ての外壁の種類ごとの特徴

始めに外壁の種類について勉強しましょう。ここでは、4種類紹介しますね。

塗り壁

聞いたことがあるという人、多いのではないでしょうか。土や水、植物などの自然素材を下地の上に塗っていく手法で、日本で昔から使われている方法です。化学物質でアレルギーが出てしまう人でも安心して住むことができますよ。

以前は和風家屋にしか使われていなかったのですが、職人さんの手作業でデザイン性を多様に引き出せることから、今は洋風家屋にも積極的に使われています。担当する職人さんの技術にもよりますが、漆喰だと100年はもち、その耐久性も評価できます。値段は1平方メートルあたり4,500円~です。

モルタル

こちらも聞きなじみのある外壁材ではないでしょうか。戦後から1970年代にかけて、その防火性から人気となりました。塗り壁と同じく、こちらも和風・洋風どちらの家でもマッチしやすい点が強みです。防水性が低い・ヒビが入りやすいという弱点もありますが、防水コーティングをかけたり、厚い塗装を施したりして強化できます。

ちょっとしたヒビであれば自分で補修することもでき、こうしたメンテナンスをこまめに行っていれば、30年くらいはもつ外壁材です。値段は1平方メートルあたり2,0008,000円くらいとばらつきがあります。

窯業系サイディング

以前まで人気だったモルタルに取って代わったのが、この窯業系サイディングです。サイディングというのは板状の建材で、セメントや繊維質でできています。建物の骨組みにこのサイディングを貼り付けて外壁を作ります。なぜこれが人気なのかといえば、耐震性にも防火性にも長けているからなのです。

耐久については約8年と、塗り壁やモルタルに比べれば短いほうです。ただ、デザインやカラーが豊富なので、次は木目調にしよう、タイル調にしようなどと、外壁のイメージをガラッと変えられると考えれば、楽しい外壁材でもあります。1平方メートルあたり4,5008,000円ほどでできます。

■ALC

これは、軽量気泡コンクリートのことです。その名のとおり、コンクリートの中に気泡を含ませて、軽量化されているコンクリートのことです。そのため、地盤沈下などが起きやすい地域でよく使われている外壁材となります。気泡によって外壁材に断熱性を生んでいるので、その点でも評価されています。

また、セメントなどを焼き固めて作っているため、防火性にも優れているようです。そのほか耐久性・防音性も高く、40年はもつといわれています。1平方メートルあたり7,500円~と値段は張りますが、機能面では安心の外壁材です。

新築一戸建ての外壁を決める際に意識するべきポイント

種類があって迷うという人は、ポイントを絞って決めるとよいですよ。まずはなんといっても、見た目です。思い描いている外観イメージに合う外壁材を選びましょう。こだわりがないという人は、近所の外観イメージに合わせると無難です。それでいうと、デザイン・カラーのバリエーション豊かなサイディングはおすすめですね。

外観以外に見るべきは、その機能性です。耐震性・防火性は安全な生活を送るために欠かせませんが、たとえば室内の温度を快適に保ちたい場合、断熱性も欲しいですよね。周囲に大きい道路がある場合、遮音性も取り入れたい機能です。外壁でもいろいろな機能を備えることができるため、自分のニーズに合うものを選択しましょう。

そして最後のポイントは、コストです。なるべく安いものと思うと、耐久性や機能性が低くなります。となると後々補修が必要になってしまって、結局お金がかかるのです。目先の外壁材費用だけではなく、今後のことも見据えてコストを考えてくださいね。

新築一戸建ての外壁色はどう決める?

デザインや機能性も固まってきたところで、最後に色を決めましょう。これは実物を見て選ぶのがおすすめです。というのも実際に壁になっているところを目の当たりにして「イメージと違った」となることが多いからなのです。モデルハウスや住宅展示場に行って、検討をつけておくのがおすすめです。

機能的な面でいえば、汚れが目立ちにくい色はお掃除が楽です。白い壁にしたいなら、真っ白は避けて少しクリーム色をいれておくとよいですよ。また、濃い色を使うと傷も目立ちやすくなるので、迷ったら薄い色を選んでみてはいかがでしょうか。

 

あまり目がいかない外壁ですが、機能性も持たせることができるので、そのことを知ってしまうとちゃんと選びたくなりますよね。周囲の環境に加え、先のことも考えながら選ぶと、後悔のない外壁になるはずです。ぜひよくよくリサーチして、納得のいく外壁に仕上げてください。

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